新潟県神社探訪

三宅神社(長岡市六日市町〈むいかいちまち〉)

長岡市六日市町の三宅神社三宅神社鳥居
三宅神社は,旧長岡市の南端近い六日市町に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡六日市村字外ノ窪 無格社・三宅神社」とある。
祭神は波多武日子命で,天美明命を配祀している。
波多武日子命は,大彦命(第八代孝元天皇の皇子)の御子で,新羅国の天日桙命の姫君である天美明命を娶って三明山(今の金倉山)に三殿を造ったと伝える。
『延喜式』神明帳所載の「三宅神社」(古志郡六座の二座)の論社である。(妙見町の三宅神社中潟町の宇都宮神社も「式内・三宅神社」にかかわりが深い。)
鳥居の先には簡易ガレージのような工作物が建っており,その裏には錦鯉の養殖池と思われる窪地がある。
社殿は鳥居の方向にはなく,右手奥の高台の上に建っている。不思議な設計であるが,参道が移動したのかもしれない。
明治四十年(1907),字外ノ窪の八幡社(応神天皇)と字下山の諏訪社(健御名方命)を合併した。
大正四年(1945)に字外ノ窪の神明社(天照大神)を合併した。
長岡市六日市町の三宅神社
長岡市六日市町の三宅神社長岡市六日市町の三宅神社
拝殿の軒下には,魔除けであろうか,鬼の面が掛かっている。

(新潟県長岡市六日市町)
2006.10.14


旧 長岡市(南部)神社