神明宮は,旧水原町の代官所近くに鎮座する。天照皇大神を祭神とする。
正暦二年(991)に村民が伊勢内宮を勧請したと伝える古社である。
大永年間(1521-28)水原憲家が鎮守として崇敬し,のちに水原を領有した溝口氏も篤く尊崇した。
拝殿は千鳥破風のある堂々とした構造である。本殿は,棟持柱はあるが,屋根に反りがあり,一般的な神明造ではなない。
本殿の横に小祠が建っている。祭神などは不明だが,彫刻がよく保存されている。扉の木目もいい。
「神社明細帳」には,境内社二社を記録している。稲荷社(鈴木氏の邸内に鎮座したものを天保四年に遷す),稲荷社(天保四年創立)で,いずれも祭神は倉稲魂命である。
中島の大山祇神社の狛犬も手招きをしていたが,ここの狛犬も手を挙げている。
(新潟県阿賀野市中央町1丁目)
2007.2.11
参考:神明宮とは?