新潟県神社探訪

米郷大神宮(佐渡市米郷〈よなごう〉)

米郷大神宮全貌
米郷大神宮は,旧相川町の米郷地区に鎮座する。相川の南端の外海に面した場所で,冬期は常に強風と高潮にさらされる。
「神社明細帳」(明治十六年)に「雜太郡米郷村字西 村社・米郷大神宮」とある。
創立年月は不詳であるが,口碑には慶長十二年(1607)の勧請と伝えている。
元文二年(1737)再建の棟札が残るという。
「明細帳」は祭神を天照皇大神とするが,古記には豊受姫大神をも祭神とする。また『平成佐渡神社誌』は,「配祀 天手力雄命 萬幡豊秋津姫命」とするが,その経緯は不明。
明治六年(1873)に村社に列せられた。
米郷大神宮社殿細部米郷大神宮社殿細部
社殿にはていねいな彫刻が施されており,保存状態も悪くない。

米郷大神宮狛犬(左)米郷大神宮狛犬(右)
狛犬は新潟でよく見る出雲式。佐渡には案外少ない。

(新潟県佐渡市米郷)
2007.3.11


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