新潟県神社探訪

出羽神社(村上市荒島〈あらしま〉)

村上市荒島の出羽神社全景
出羽神社は,JR坂町駅の南東2.5キロメートルに鎮座する。「神社明細帳」(明治十六年)によると,大同元年(806)の創立で,初め宮山という場所にあったが,慶長三年(1598)に現在地に遷った。
祭神は倉稲魂命で,月読命と那都美姫命を配祀する。
明治三十九年(1906)一月六日に,村内の菅原神社(菅原道真公)と稲荷社(倉稲魂命)を合併した。
「明細帳」によると荒島には神明宮も鎮座した。祭神は天照皇大御神で,大同二年(807)の創立という。神明宮は,明治三十九年十一月六日に菅原神社と稲荷社を合併したという。
つまり,出羽神社に合併されたはずの稲荷社と菅原神社が,神明宮にも合併されたことになる。記録に混乱があるようだが,詳細は不明。
村上市荒島の出羽神社社殿村上市荒島の出羽神社本殿
社殿は瓦葺きのどっしりした姿である。

荒島の出羽神社境内社
境内に一社が建っているが,社号を示す物がない。
『荒川町郷土史』は「荒島出羽神社 境内社 神明宮,天満宮」とする。いっぽう『荒川町郷土史』(補追篇)は境内社に天満宮」だけを録している(長和三年〈1014〉の勧請という)。
社殿の形から神明宮のようである。

荒島の出羽神社からの眺望

「明細帳」によると,出羽神社はもとは「荒川神社」と称し,大永年間(1521-27)に羽黒社に改めたという。
すなわち『延喜式』所載の荒川神社であることを主張するのであるが,小池内広はこれを荒島の地名に附会した妄説として否定している(『越後式内神社考』)。
式内社として有力視されている神社が,荒川を挟んだ対岸に鎮座する(→村上市小岩内の荒川神社)。

(新潟県村上市荒島1105)
2007.8.26


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