新潟県神社探訪

北野神社(佐渡市相川下戸村〈あいかわおりとむら〉)

相川下戸村北野神社
北野神社は,相川市街の南端に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「雜太郡下戸村字金光寺跡 村社・北野神社」とある。
慶長六年(1601)創立と伝える。
伝承によると,はじめここは真言宗金光寺で,その守護神として菅原道真公の尊像が祭られていた。
初め大和国の僧・陽禅坊が住職となり,二十一年(1616)弁財天(市杵島姫命)を勧請した。元和九年(1623)佐渡奉行の鎮目市左衛門惟明(しずめいちざえもんこれあき)が社殿を造営し,篤く崇敬した。
寛政元年(1789)住職の祐順法印が神仏混淆を避けるため,金光寺を真野の国分寺に合併し,当社をこの地域の産土神とした。
祭神は菅原道真朝臣で,市杵島姫命を合祀している。
明治六年(1873),村社に列せられた。
大正十五年(1926),夕白町の北野神社(菅原道真朝臣)を合併した。
相川下戸村北野神社拝殿相川下戸村北野神社拝殿内部
拝殿内の額には「天満宮」とある。奥に本殿が見える。

相川下戸村北野神社狛犬(吽像)相川下戸村北野神社狛犬(阿像)

(新潟県佐渡市相川下戸村)
2008.3.2


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