新潟県神社探訪

越敷神社(佐渡市猿八〈さるはち〉)

佐渡市猿八の越敷神社
越敷神社(おしきじんじゃ)は,旧畑野町の猿八地区に鎮座する。畑野の中心部から5キロほど山道に入った所である。
社号については「おふ」「をふ」「をにぶ」などの訓もあり,また「折敷神社」という表記も古い史料にはある。『延喜式』所載(佐渡國雜太郡五座の一)の古社である。
現在の祭神は埴安姫命であるが,彦火火出見尊(あるいは若狭比古神)とする史料もある。相殿に八幡宮(誉田別尊)を祭る。
越敷神社は,当地に遷る前は三宮村に鎮座した(今,三宮神社が鎮座する)と考えられている。
もともと猿八では,村を開いた斎藤氏が屋敷神として八幡宮を現社地で祭っていたところに,三宮村から越敷神社が遷り,八幡宮と合祀されたのである。
越敷神社の拝殿を見上げる
社殿までは石段を少し登る。
越敷神社拝殿越敷神社拝殿内部
境内はそれほど広くないが,そのわりに拝殿は大きい。奥に本殿が見える。
現社殿は,明治三十一年(1898)に焼失し再建されたもの。

越敷神社狛犬(吽像)越敷神社狛犬(阿像)越敷神社の蛙像)
狛犬(石段下)のほか,拝殿脇に蛙像があるが,由緒は不明。

5分ほど歩いたところに演劇関係の図書二万冊を収める鳥越文庫がある。

(補)
旧赤泊村の下川茂に五所神社という古社があり,そこに明治になっていくつかの神社が合祀されたが,猿八という場所の越敷神社も明治になって五所神社に合祀されたという(新潟大学人文学部民俗学研究室『下川茂の民俗』2008年)。
下川茂の地は経塚山を隔てた反対側であり,当社からは10キロ近い距離がある。しかし社号「越敷」を同じくし,また「猿八」という地名が符合する。奇妙なことであるが,詳細は不明。

(新潟県佐渡市猿八)
2008.3.3


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