新潟県神社探訪

七社神社(阿賀町綱木〈つなぎ〉)

阿賀町綱木の七社神社
七社神社は,東蒲原郡の旧三川村の綱木地区に鎮座する。
新発田市から新潟県道14号(新発田津川線)を南下し,阿賀町に入った最初の集落である。
境内は杉で覆われており,昼も薄暗い。
「神社明細帳」(明治十七年)に「 東蒲原郡綱木村字宮ノ平 宮ノ沢 村社格 無格社・春日神社」とある。
延宝三年(1675)に勧請された産土神である。
阿賀町綱木の七社神社拝殿正面綱木の七社神社拝殿額
祭神は熊野三山と春日大社の二つの合殿で,「明細帳」は,武雷命,天津児屋根命,経津主命,姫ノ命,伊邪那美尊,事解男命,速玉男命の七柱を記している。
綱木の七社神社拝殿内部綱木の七社神社本殿部分
拝殿の中には「七社神社」と書かれた額がある。

七社神社境内社綱木の七社神社境内の金毘羅大権現綱木熊野・春日神社の大杉
境内に稲荷神社と思われる小祠が祭られている。「明細帳」は稲荷社に加えて山神社(大山祇命)も境内社として記録している。
「金毘羅大権現」と刻された大きな石碑は文化七年(1810)の奉納である。
杉は「綱木熊野春日神社の大杉」で,旧三川村指定の「巨樹・巨木」である。

(新潟県東蒲原郡阿賀町綱木)
2008.5.3


阿賀町(旧 三川村地区)の神社