諏訪神社は,旧栃尾市の赤谷地区に鎮座する。
「神社明細帳」に「古志郡赤谷村字古戸 無格社・諏訪社」とある。
祭神は健御名方命で,赤谷の産土神である。
諏訪社は,はじめ諏訪平の「与八」屋敷に祭られていたが,何度か社地を遷し,文化十年(1813)に現在地に再建遷宮した。「元諏訪」という旧社地に由来する地名が残るという。
延享五年(1748)の資料には,当村の神社として諏訪社のほか,十二社,若宮社,稲荷社,高寺権現,地蔵堂,薬師,守門社,不動尊が「宮九ケ所」として記されているという。
明治三十五年(1902)には,字古戸の稲荷社(宇賀魂命),字西山の十二社(大山祇命),字西山の若宮社(祭神不詳),字西山の高寺社(祭神不詳)の四社を合併した。
社殿に古風な彫刻が施されているが,文化十年遷宮時のものであろうか。
狛犬も古風である(年代不詳)。また石段の途中には「寛政七年」(1795)の銘の灯籠がある。
鳥居の前には不動明王が祭られている。
(新潟県長岡市赤谷2026)
2008.6.7