神明宮は,JR(信越本線)亀田駅の南東1.8キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡砂崩新田字浦郷 無格社・神明宮」とある。
旧亀田町の大字砂崩(すなくずれ)の鎮守であるが,住居表示の変更により現在の住所は砂山となっている。かつてはこのあたりが亀田町の東端で,横越町との境界であった。
祭神は天照皇大御神で,寛永十四年(1637)の勧請である。
扉のない開放的な拝殿は九州地方ではよく見られるが,新潟ではあまり目にしない。
本殿は瓦葺きになっているものの神明造を基調としている。
社地の周囲は「砂崩砂丘」と呼ばれる標高10メートルほどの丘陵で,縄文時代の遺物が出土することでも知られる。
(新潟県新潟市江南区砂山2丁目)
2008.6.21