浜忠神社は,旧西山町の北西部の浜忠地区に鎮座する。最初の鎮座地は北方の甲田地区との境界の丘陵地で,「浜先の神社」などと呼ばれたという。
「浜忠」は珍しい地名だが,「浜つ田(浜辺の田)」の訛りだとされている。かつては一帯が入り江になっていたのである。
当社は延暦二年(783)の創立と伝えられ,越後では弥彦神社に並ぶ古社である。
祭神は素盞嗚命で,誉田別命と底筒男命を合祀している。
元治元年(1864)に「浜別神社」と改称されたが,明治十九年(1886)に復旧した。
社殿はかなり大きいが,板で囲まれて保護されている。
拝殿の奥に本殿の扉が見える。
境内に非常に大きな椎の木が枝を広げており,昼も薄暗い。
(新潟県柏崎市西山町浜忠)
2008.7.19