諏訪神社は,JR(越後線)東柏崎駅の北2キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「刈羽郡荒濱村字新田 諏訪社」とある。
享保五年(1720)の創立と伝える。伝承によると,塩製造を営む信州の粉糠伝蔵なる者が郷里から健御名方命を勧請したのが発祥という。
祭神は健御名方命である。
大正二年(1913)に,字諏訪山の稲荷社(宇迦之御魂神)と字元諏訪の諏訪社(健御名方命)を合併し,現在地(字粉糠ママ)に移転した。
昭和十九年(1944)村社に列せられた。
拝殿,本殿とも直線的な屋根である。
当社は石造物に特徴がある。鳥居の龍文はこのあたりでは珍しい。「彫刻師 越後国 小川由廣」と刻されている。
ライオン像も神社には珍しい。昭和十二年(1937)の奉納らしい。
(新潟県柏崎市松波1丁目)
2008.7.19