新潟県神社探訪

八幡神社(長岡市与板町本与板〈よいたまちもとよいた〉)

本与板八幡神社の鳥居
八幡神社は,信濃川に架かる与板橋の西1キロメートルに鎮座する。
当社の南方に広がる丘陵は,天文年間(1532-1554)以降に直江氏が居城とした場所である(→本与板城趾)。
三代目の直江兼続の時,南に2キロメートルほど離れた城山(じょうやま)にあらたに城を築いた(与板城)ため,この地は本与板と呼ばれる。
こうした場所に祀られている当社も,本与板の鎮守として古い由緒を持ち,創立は中世に遡る。神像は文明十年(1478)に渋谷重久(直江氏の家臣)が寄進したものである。
祭神は誉田別尊(応神天皇)である。明治四十五年(1912)に別の場所にあった稲荷神社(豊受姫命),応神社(応神天皇),白山神社(白山比咩命)を合併した。
本与板八幡神社社殿全貌本与板八幡神社の拝殿(向拝部分)
本与板八幡神社幣殿の裏本与板八幡神社の本殿
幣殿の背後に,本殿まで続く石段がある。本殿は雪囲いが施されている。

本与板八幡神社狛犬(吽像)本与板八幡神社狛犬(阿像)
拝殿の前には大正十五年の狛犬が置かれている。いわゆる護国系狛犬で,弥彦神社のものと瓜二つである。

境内に立つ石碑に「伝聞によれば式内社と推される古社である」とある。当社が『延喜式』所載の「都野神社」であることをほのめかすと思われるが,詳細は不明である。現在,城山の近くに都野神社(与板八幡宮)があり,これが「式内・都野神社」の有力な候補であるが,祭神を同じくする当社とのなんらかの関連も想像される。
なお当地には,祭神の「誉田別尊」が「与板(よた・よいた)」の由来だとする伝承があるという。

(新潟県長岡市与板町本与板)
2009.1.18


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