にいがた百景2

新羅王碑(燕市中島〈なかじま〉)

燕市中島の新羅王碑
新羅王碑は,旧分水町の熊野三社の奥にある。
漂泊の末にこの地で没した人を葬ったという伝承があり,毎年六月,碑の前で祭礼がおこわれている。
明治三十一年(1898)には土中から骨壺が見つかったという。
新羅王碑
現在の碑は,明治三十五年に再建されたものである。
碑文の大意は「これは昔から新羅王の碑と言われているが,その名前や事績は不明である。伝聞によると,王は寺泊に漂泊し,つらい思いを抱きつつ,この地で生涯を終えたのでここに墓を造った。春になると里人は供え物をして祭った。年月が経って碑文も欠落したので,再建して王の思念を伝えることにした」というものである。

(新潟県燕市中島)
2009.3.20


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