新潟県神社探訪

菅原神社(燕市渡部〈わたべ〉)

燕市渡部の菅原神社鳥居
菅原神社は,大河津分水路の左岸,旧分水町渡部地区に鎮座する。社地は天神山とも呼ばれる高台で,戦国期には城(渡部城)があった。
分水路工事にともなって現在地に移転したと思われる。
「神社明細帳」に「西蒲原郡渡辺村字上谷地 村社・菅原神社」とある。
創立年月は不明だが,渡辺地区の産土神で,明治五年(1872)に村社格を得た。 祭神は菅原道真朝臣である。
菅原神社拝殿正面
分水路に面した鳥居をくぐり,山頂の社殿まで長い参道が続く。
菅原神社の牛菅原神社狛犬(吽像)菅原神社狛犬(阿像)
本社前には牛像と狛犬が据えられている。
菅原神社拝殿菅原神社拝殿の額
明治九年(1876)10月に幣殿と拝殿を焼失し,翌年の11月に再建したという。
菅原神社本殿参道
本殿は拝殿の裏の高台にある。普段は参道は閉鎖されている。

菅原神社境内社
拝殿の右手に境内社が並んでいる。
白山社,日吉社,十二社,住吉社,須賀社である。
菅原神社境内社燕市渡部菅原神社境内社
拝殿の左に三峯社,諏訪社,愛宕社,神明社,石動社がまとめられている。
そのほか,石祠(六社)と稲荷社の祠などが並んでいる。
「明細帳」は十社の境内社を記録する。
須賀社(健速須佐男尊),十二社(山津見命),日吉社(大山咋命),住吉社(底筒男命),愛宕社(迦具土命),白山社(菊理比女命),諏訪社(健御名方命),石動社(天手力雄命),稲荷社(倉稲魂命),御手洗社(水波賣命)である。
「明細帳」の記録は,現状の境内社とは少し出入りがある。

(新潟県燕市渡部1696)
2009.4.25, 2016.7.3


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