巣守神社(すもりじんじゃ)は,旧栃尾の市街地の南西4キロメートルほどの北荷頃地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡北荷頃村字中崎 無格社・巣守社」とある。
北荷頃の産土神であるが,創立年月,祭神ともに不詳である。
明治四十年(1907),字陣ケ峯の浅間社(木花佐久夜比女命),字陣ケ峯の少比古那社(少比古那命),字倉下の稲荷社(宇賀魂命),字中崎の皇大神宮(大日孁貴尊),字中崎の塞神社(八衢比古命,八衢比女命),字下モ山の道祖神社(猿田彦命)を合併した。
また境内に鎮座した諏訪社(健御名方命)も合併されたようである。
大正十三年(1924)に村社に列せられた。
以上とは別に,嘉永六年(1853)に西蒲原の弥彦神社を勧請して境内に祠が建てられたともいう。
拝殿周囲の彫刻がよく保存されている。
額には「諏訪大神 巣守大神 伊夜比子大神」と書かれている。「伊夜比子大神」は嘉永六年に勧請された弥彦神社であろう。
境内に石祠が集められており,震災復興記念碑(平成二十年八月)が建っている。
狛犬の年代は判読できない。
(新潟県長岡市北荷頃)
2009.6.6