伊夜日子神社(いやひこじんじゃ)は,旧栃尾市の西野俣に鎮座する。西谷川右岸の辻の高台が社地である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡西野俣村字峯 無格社・伊夜彦神社」とある。
大同四年(809)の創立で,西蒲原の弥彦神社を分霊したと伝える。
西野俣村の産土神であるが,創立年月は不詳。祭神は天香護山命である。明治以前は「伊夜彦大明神」と称した。
明治三十六年(1903)に字蜻蛉の天神社(菅原道真朝臣)を,明治四十年(1907)に字石塚の十二社(大山祇命)を合併した。
社殿の外回りや基礎の石組みは中越地震後に修復されたと思われ,新しい。
狛犬の台座には「昭和十年九月」の刻字がある。
水神,十二大権現,稲荷大明神,湯殿山,胞姫大明神などの石塔が集められている。
(新潟県長岡市西野俣1239)
2009.6.6