諏訪神社は,旧栃尾市の比礼地区に鎮座する。
この地区は嘉祥年間(848-850)の開村と伝えられる古い集落である。
ここに最初に住んだ七戸が産土神として諏訪神社を建立したというが,諏訪信仰の拡大はもう少し時代が下るので疑わしい(→諏訪信仰とは?)。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡比禮村字諏訪平 無格社・諏訪神社」とある。
祭神は健御名方命である。
明治三十八年(1905),字木戸ノ内の稲荷社(倉稲魂命)と同字の十二神社(大山祇命)を合併した。
石段の途中に朱の鳥居があり,その向こうに大きな社殿が建っている。
「諏訪大明神」の額が掛かる社殿は板で囲われているが,それは至る所に施された繊細な彫刻を保護するためである。
(新潟県長岡市比礼791番地)
2009.6.6