安吾 風の館(あんご かぜのやかた)は,どっぺり坂を登りつめて150メートルほど北東に進んだ所にある。
大正十一年(1922)竣工の味わいのある建物は,第八代の新潟市長を迎える際に建てられた公舎である(戦前の市長は内務省管轄の勅任官として派遣されたため住居が必要であった)。
戦後は市長が公選制となったためほとんど使われなくなった。これを新潟市が整備して坂口安吾(1906-1955)の遺品等を展示する施設として2009年7月11日に開館した。
安吾の自筆原稿などを収蔵・展示している。
庭は平成四年(1992)に造られたものだが,枯山水などの伝統様式を取り入れている。
座敷の床の間には江川蒼竹(新潟市出身)の「菩薩」が掛かっている。
(新潟県新潟市中央区西大畑町5927-9,JR新潟駅から徒歩40分)
2010.3.20