諏訪神社は,JR(越後線)桐原駅の西1.5キロメートルの夏戸地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十八年)に「三島郡夏戸村字城山 無格社・諏訪神社」とある。
祭神は健御名方命で,夏戸の産土神である。明治七年(1874)に社殿を再建したという。
明治四十一年(1908)に字屋敷の上諏訪神社(健御名方命),字屋敷の下諏訪神社(健御名方命),字熊ノ入の熊野神社(素盞嗚尊,伊那多姫命),字八幡の八幡宮(譽田別尊),字石動の石動神社(石凝姥命),字舘ノ上の神明宮(天照皇大御神)を合併した。
拝殿向拝部分の彫刻。
拝殿の脇障子には鶴が彫られている。
当社背後の山には,戦国時代に志駄氏が本拠とした夏戸城の跡が残っている。
志駄氏は,応永年間(1394-1427)に上杉房方からこの地を賜ったという。
十五代の志駄義秀は,直江兼続の配下で与板衆として活躍し,慶長三年(1598)には酒田城の城代となった。
(新潟県長岡市寺泊夏戸)
2010.6.5