新潟県神社探訪

二荒神社(小千谷市本町〈ほんちょう〉)

小千谷市本町の二荒神社参道入り口
二荒神社(ふたはらじんじゃ)は,JR(上越本線)小千谷駅の西1.3キロメートル,旭橋のたもとの信濃川左岸に鎮座する。社地は眺望すぐれた高台である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北魚沼郡小千谷町字旅屋町 村社・二荒神社」とある。
当社は小千谷町の氏神で,祭神は事代主命である。
上弥彦社(魚沼神社)の十八末社の一座であるが,近世になって小千谷町が発展するにつれ,町民の間に魚沼神社からの独立の機運が高まり,訴訟沙汰になったという。
小千谷市本町の二荒神社社殿小千谷市本町の二荒神社本殿
拝殿前の石狛犬の台座には,安政二年(1855)の銘がある。

小千谷市本町の二荒神社境内の記念碑
はじめ境内に稲荷社(祭神は倉稲魂命)が二社が祭られていたが,明治四十三年(1910)に本社に合併された。
経緯を記した記念碑が昭和三年(1928)に建てられた。
また,字川端町の金刀比羅社(大物主命),字下夕町の諏訪神社(健御名方命),と諏訪神社境内の猿田彦社(猿田彦命)も合併した。
小千谷市本町の二荒神社西側参道
西側の参道の鳥居は,中越地震(2004年10月23日)で倒壊し,再建されたものである。

(新潟県小千谷市本町)
2010.11.20


小千谷市神社