河内神社は,加治川の上流の滝谷地区に鎮座する。3キロメートルほど上流に加治川治水ダムがある。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡瀧谷村字川内 無格社・河内神社」とある。
天兒屋根命を祭神とし,合殿で軻遇突智命を祭る。
瀧谷村のうち「甲村」五十八戸の産土神であるが,創立年月は不詳である。
明治四十年(1907),字下小屋にあった山神社(祭神は大山祇命)を合併した。
拝殿は入母屋造,本殿は流造である。
「明細帳」は境内社一社を記録する。伊弉諾尊と伊弉冉尊を祭る熊野社である(創立年月は不詳)。
拝殿の脇の建物に祠が納められている。これが熊野社であろうか。
境内の古木は昭和五十一年に新発田市の「保存樹木」に指定された「権現の樅」である。
(新潟県新発田市滝谷)
2013.6.15