熊野若宮神社は,JR(羽越本線)神山駅の東3.3キロメートルの村岡地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「北蒲原郡村岡村字野地中 無格社 村社・熊野若宮」とある。
創立年月は不詳で,天照皇大御神を祭神とする村岡の産土神である。
大正四年(1915)に,字野地中の神明社(天照皇大御神)と字諏訪ノ腰の諏訪社(健御名方命)を合併した。
参道入口の鳥居の額束には「若一宮」とあり,拝殿の額には「熊野神社」とある。
左の向拝柱の木鼻が落下していた。
本社の左右に境内社がある。「明細帳」は「境内社四社」とし,稲荷社(宇迦魂命),水神社(水波賣命),風神社(級長戸辺命),山神社(大山祇命)を記録している。
本社近くの境内社とは別に,参道の入口が二手に分かれており,右手に大きな鳥居を備えた社殿が建っている。
額の文字は読みにくいが「正一位 繁舩稲荷大明神」のようである。
参道は住宅の間の路地で,入り口に昭和十七年の社号標が建っている。
(新潟県阿賀野市村岡1379)
2015.5.23