棚機神社(たなおりじんじゃ)は,大島駅(ほくほく線)の南4.5キロメートルの仁上地区に鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「東頸城郡仁上村字天上畑 棚機神社」とある。
伝承によると,初め大倉山(当社の南西1.6キロメートル)の頂上に祀られていたが,正嘉年間(1257-59)に地震による山崩れのため社地と村落の過半が埋没し,文和年間(1352-56),現在地に再建したという。
祭神は棚機姫命である。
明治四十年(1907),字下村の熊野神社(須佐男尊)を合併した。
社地は民家の裏のわかりにくい場所である。
石段を登ると平坦地となり,鳥居がある。さらに奥の石積みをした高い場所に社殿が建っている。
社殿の額に「棚機社」とある。
社殿の横に石祠が二基ある。
杉の巨木が参道を挟んでいる。
(新潟県上越市大島区仁上5382)
2016.5.21