新潟県神社探訪

熊野神社(長岡市栃尾大野町〈とちおおおのまち〉)

長岡市栃尾大野町の熊野神社
熊野神社は,長岡市役所栃尾支所(旧栃尾市役所庁舎)の南1.3キロメートルに鎮座する。
社地は戦国時代の栃尾城が築かれた鶴城山(227.6m)の南麓である。
栃尾城は,若き日の長尾景虎(上杉謙信)が春日山に移る前に居住していたことで知られる。参道脇に「新潟県指定文化財 栃尾城跡 城主館跡」の標識が建っている。このあたりで景虎が暮らしたのであろうか。
「神社明細帳」(明治十六年)に「古志郡大野村字城久保 無格社 熊野神社」とある。
創立年代は不詳であるが,元和五年(1619)の創立とも伝える産土神で,祭神は夫須美神である。
明治四十年(1907),字入道坂の天神社(菅原道眞朝臣)と字城乃平の山神社(大山祇命)を合併した。
「明細帳」によると天神社には諏訪神社(健御名方命)と湯殿神社(大日孁貴尊)の境内社(石祠)があったので,これも合併されたのであろうか。

長岡市栃尾大野町の熊野神社鳥居
住宅地の中から参道が始まる。
長岡市栃尾大野町の熊野神社社殿長岡市栃尾大野町の熊野神社社殿内部
石段の上に社殿が建っている。
長岡市栃尾大野町の熊野神社社号額長岡市栃尾大野町の熊野神社社殿彫刻長岡市栃尾大野町の熊野神社社殿木鼻

長岡市栃尾大野町の熊野神社眺望
境内からの眺望(南東方向)。
長岡市栃尾大野町の熊野神社境内の石碑長岡市栃尾大野町の熊野神社境内の石碑長岡市栃尾大野町の熊野神社境内の石碑
境内に「古峰神社」「米山薬師社」などの石塔や石碑があるが,詳細は不明。

(新潟県長岡市栃尾大野町1丁目7-30)
2018.7.8


旧栃尾市南部(東谷,荷頃,入東谷,西谷,中野俣,半蔵金)神社