新潟県神社探訪

盛越社(三条市森町〈もりまち〉)

三条市森町盛越社鳥居
盛越社(もりこししゃ)は,旧南蒲原郡下田村(しただむら)の森町地区の中央に鎮座する。
森町は,戦国時代に一帯を支配した下田長尾氏の本拠地である高城の城下町として栄えた。
その場所は当社の東約1キロメートル,森町要害跡の南方で,今は水田となっている。
永禄十一年(1568),栃尾城主の本庄氏に攻められた高城は落城し,森町の全戸は現在地に移転した。(移転前の森町の場所は「元町」と呼ばれている。)
森町の鎮守であった当社もその時に現在地に移転したという。
三条市森町盛越社社殿三条市森町盛越社拝殿額
祭神は大山祇命で,拝殿にその神名を確認できる。
社殿は文政十年(1827)に全焼して翌年再建され,明治二十八年(1896)に改築された。
三条市森町盛越社本殿
本殿は,拝殿とは少し離れて,覆屋の中に建っている。

三条市森町盛越社境内の稲荷社 境内に稲荷社が祀られている。「森町稲荷社」の額があるが,由緒などは不明。

(新潟県三条市森町1102)
2020.5.23


三条市(旧 下田村南部)神社探訪