新潟県神社探訪

十二社(津南町結東子〈けっとうね〉)

津南町結東の十二社鳥居
十二社は,津南町の結東地区,JR(飯山線)津南駅の南11.5キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中魚沼郡結東村字大原 無格社 十二社」とある。
寛政五年(1793)創立と伝え,旧結東村村の一部の産土神で,祭神は大山祇命である。
津南町結東の十二社参道津南町結東の十二社社殿
参道を登ると社殿が建っている。
津南町結東の十二社社殿津南町結東の十二社社殿屋根
津南町結東の十二社社殿内部

津南町結東の佐藤佐平治翁之碑
参道の入り口に「佐藤佐平治翁之碑」がある。
佐藤家は,片貝村(小千谷市)で酒造を家業としていた。
秋山郷は文政十一年(1828)から三年間の不作に見舞われ,天保二年(1831)には食糧が尽きた。
佐平治は結東村に五十両を貸し付けたが,村に直接与えず自らが預かって運用し,年に三両二分を村に払うことを約束した。
この利息は天保三年(1832)から昭和四十二年(1967)まで,135年間にわたって支払われたという。

(新潟県中魚沼郡津南町結東子268)
2020.8.29


津南町(南部)神社