諏訪社は,越後赤塚駅の西1キロメートルに鎮座する。
「神社明細帳」(明治十六年)に載せる「赤塚村字十石田 無格社 諏訪社」が当社であろうか。
祭神は健御名方富命で,寛永年間(1624-1643)の創立とする伝承がある。
周囲は平たんな水田地帯が広がるが,このお宮のところだけが薮になっており,目立つ。
朱の鳥居をくぐって薮の中に足を進めると苔むした狛犬と小さな祠がある。
小さな社殿は樹木と薮に囲まれ,異空間の趣がある。しかし荒廃しているというわけではなく清掃が行き届いている。
狛犬には「明治二十年」の刻字がある。
(新潟市西区赤塚2931:JR越後線 赤塚駅から徒歩20分)
2003.4.7
参考:諏訪信仰とは?