
神明社は,赤塚の御手洗潟(みたらせがた)の北に広がる砂丘に鎮座する古社で,「延喜式」の「船江神社」の論社のひとつである。天照皇大神を祭る。
新潟市古町通一番町の神明社(船江大神宮)も「式内・船江神社」を称している。
伝承によると,かつてこの一帯は入り江で,船着き場であったが,寛治年間(11世紀末)の地震と津波で地形が変化し,村は現在の赤塚中心部に移転したという。当社の南にある佐潟(さかた)や御手洗潟は,かつての海浜地形の名残である。
現在,神社の周囲には人家がまったくない。当社の御神体も祭日以外は赤塚神社に置かれているという。
(以上のことから,もとこの地にあった船江神社が地震後に場所を移して再建したのが現在の赤塚神社で,その後ふたたびこの地に船江神社を復興したとも考えられる。)


コンクリート製の簡素な鳥居をくぐると小さな藪山となり,にわかに神さびたおもむきとなる。
傾いた石灯籠や,このあたりではあまり目にしない巨木が往時を偲ばせ,「式内社」の風格を感じさせる。
社殿まで苔むした石段が続く。

急傾斜の石段を上り詰めると,突然視界が開け,コンクリート製の社殿があらわれる。


社殿前の狛犬は小ぶりであるが上品なもので,明治十六年の銘がある。
(新潟市西区赤塚7086-1:JR越後線 赤塚駅から徒歩45分,新潟交通 山崎バス停から徒歩10分)
2003.4.7, 2007.1.28,/2008.3.20
参考:神明宮とは?