
白山神社は,新潟の総鎮守である。
古町一番町を抜けると,大通り(かつての一番堀の跡)の向こうに大きな朱の鳥居が見える。
白山神社は山岳信仰の山「加賀白山」と関係が深く「菊理姫」(ククリヒメ)を主祭神とする。
(ククリヒメは『日本書紀』神代上に引く「一書」に見える。黄泉の国でイザナキ尊が死んだ妻と対決するさいにククリヒメが助言をし,それをイザナキがほめたとされる。→白山信仰とは?)
当社の起源は平安中期に溯るとされるが,戦国期の火災で古記録を失っており,詳細は不明。
祭神は,一般の白山神社と同じく白山比咩大神(菊理姫の別称),伊弉諾尊,伊弉冉尊の三柱を主祭神とする。このほか天照皇大神と誉田別尊を配祀しているが,配祀の経緯は不明。
さらに,明治六年(1873)の白山公園造成のおりに,旧境内地に祭られていた摂社や末社を本殿に合祀した。すなわち淡島社(少彦名命),住吉社(底筒之男命,中筒之男命,表筒之男命,息長足姫尊),稲荷社(宇迦之御魂神,大宮売命),天満宮(菅原道真朝臣),大国主社(大国主命),宮路社(宮路神),春日社(武甕槌神,天兒屋命,斎主命,姫大神),松尾社(大山咋命),三峰社(伊弉諾尊,伊弉冉尊),猿田彦社(猿田彦命,大田命),金刀比羅社(大物主命)である。



拝殿裏の本殿は流れ造りで,彩色が施されている。

拝殿内に新潟湊を描いた絵馬が掛かっている。嘉永五年(1852)に水原の豪商・市島次郎吉が奉納したもので,横幅横3.6メートルの大きな作品である。
社殿の裏手に蛇松神社・松尾神社・黄龍神社の三つの小社が祀られている。
また当社は水上信仰にもかかわりを持ち,境内に湊元神社(つもとじんじゃ)ゆかりの住吉殿が建っている。

境内から古町通り方面を見る。
朱の大鳥居の向こうが古町通り。入り口が古町通一番町で,北向きに十三番町まで数える。
隣接する白山公園は,我が国最初の都市公園として知られる。
新潟薪能は当社の境内を会場として開催される。
なお,市内沼垂東(ぬったりひがし)にも白山神社と称する古社がある。一番堀通の白山神社と区別して「沼垂白山(ぬったりはくさん)神社」と呼ばれる。
(新潟市中央区一番堀通町1-1,JR 白山駅から徒歩10分)
2001.1.27, 2003.1.1, 2004.3.8, 2007.6.17, 2007.11.9
→新潟総鎮守 白山神社(公式サイト)