新潟市神社探訪

早鸕神社(新潟市西区木山〈きやま〉)

新潟市西区早鸕神社社頭
早鸕神社(はやうじんじゃ)は,新潟市木山に鎮座する。
赤塚と内野の両地区の中間地点である。県道2号線(通称「弥彦街道」)の南に並行する古い道の,さらに奥の非常に静かな場所である。
「神社明細帳」に「西蒲原郡木戸新田村字屋敷裏 無格社・早鸕神社」とある。
古文書には「早尾明神」とある。
祭神は鸕草葺不合尊(神武天皇の父神)。
早鸕神社正面
大きな石の鳥居(昭和十二年)をくぐると手水舎があり,石畳の参道が拝殿に向かって伸びる。周囲は樹木に囲まれ,趣がある。
新潟市西区早鸕神社社殿早鸕神社拝殿内部
早鸕神社本殿
本殿は覆屋の中にあり,まったく見えない。

早鸕神社狛犬(吽)早鸕神社狛犬(阿)
狛犬も苔むしている。
境内には「昭忠碑」と「日露日清支那事変大東亞戰歿將士碑」もある。

「明細帳」は境内社として諏訪神社(健御名方命)を記録している。
この諏訪神社が移転して木山の下薮地区に鎮座する諏訪神社となったようである。

弥彦街道の近くには九頭竜神社,街道の北側には八幡宮(東山)丸山神社(神山)などがあるが,それらは砂丘の高台に位置するせいか,明るく乾いた感じを受ける。それに対して,弥彦街道より低い場所にあるこの早鸕神社や,草薙神社は,適度な湿り気に包まれている。
金刀比羅神社が隣接する。

(新潟市西区木山624)
2003.4.7, 2017.4.28


新潟市西区(赤塚地区)神社