
蒲原神社(かんばらじんじゃ)は,新潟駅の東約1キロメートルに鎮座する。五行の神(注)を祀っていたため,もと五社神社と称した(旧郷社)。
創建の時期は不詳だが,鎌倉期には源頼朝の信仰が厚く,社領の寄進もあったという。
かつて「蒲原ノ津」に鎮座したが,元禄三年(1690),洪水の被害により現在の地に遷して再興したと伝えられる。
源頼朝の重臣・畠山氏の一族である畠山六郎重宗夫妻の霊が合祀されているため,「六郎さま」とも呼ばれる。木造の畠山重宗夫妻坐像は14世紀前半の仏師の作品である(新潟県指定文化財)。
古くから農耕神として信仰され,6月30日から7月3日にかけて祭礼がおこなわれる。その年の穀物の作柄を占う「託宣」(7月1日の夜)や露店のにぎわい(2日まで)が有名で,蒲原祭として新潟市民に親しまれている。
祭祀の名称に従い,社号を「蒲原神社」に改めた(1981年)。
(注)五行の神:久久廼知命(木),迦具土之命(火),埴山姫命(土),金山彦之命(金),水波廼女命(水)


拝殿の額に「青海社」とあり,鳥居下の解説も,当社を「延喜式」の「青海神社」(蒲原郡十三座のうち)とする。しかし確証はない。「青海神社」は,加茂市の青海神社が有名である。
また「延喜式」は「青海神社二座」と記載するが,「二座」が加茂の青海神社と,この蒲原神社を指すのか,加茂の青海神社の二祭神を指すのか不明。
一般には,加茂市の青海神社を「延喜式」の「青海神社」としている。


社殿細部の装飾が美しい。瓦葺きの屋根には「五」を図案化した紋様が見える。


境内には梅の木が多い。
(新潟市中央区長嶺町3-18,JR 新潟駅から徒歩15分)
2003.2.17, 2006.4.9