岡山神明宮は,JR白新線の大形駅から南西方向に続く旧道を10分ほど歩いたところに鎮座する。
社域は周囲より一段高い丘陵を形成している。神社の周辺は,ひっそりした竹薮と雑木林である。
「神社明細帳」(明治十六年)に「中蒲原郡岡山村字村中 無格社・神明宮」とある。
創立の経緯は不明だが,観音堂が建てられて長く祭られていたが,明治二年(1868)に神明宮に改め,岡山地区の鎮守としたという。今は天照皇大神を祭る。
当社の社殿は,2007年1月15日に焼失した。
焼失前の旧社殿(2003年1月)
伝承によれば,一帯のほとんどが海だったころ,河渡(当社の北西5キロ),高森(旧豊栄市内の地),古津(旧新津市内)とともに,この地が船着き場であったという。集落の形成は大同年間(9世紀初頭)にさかのぼるともいう。
JR 大形駅からこの神社に至る途中の超倫寺の前の道など,このあたりには「美しい古さ」がまだ残っている。
(新潟市東区岡山576,JR白新線大形駅から徒歩10分)
2003.1.16, 2007.2.22, 2010.9.5
参考:神明宮とは?