大分市神社探訪

長浜神社(大分市長浜町〈ながはままち〉)

長浜神社社頭
長浜神社は,大分県庁の東約300メートル,長浜町に鎮座する。祭神は少彦名命で,菅原道真公を合祀している。
創建は室町期の応永十三年(1406)と伝える。
この年,九州・四国は水害に見舞われた。ある夜,長浜に住む者が夢に「豫州長濱大明神」という神のお告げを得た。翌朝,はたしてお告げのとおり海岸で祠を拾った。中に鏡が納められ,扉には「豫州長濱大明神」と書かれていた。この一件を国主の大友親世に訴えたところ,親世は感激し,現在の城趾公園のあたりに神社を建て「長濱大明神」と称した。
慶長元年(1596),大分を大地震と津波が襲い,社殿は流失した。
その後,神鏡が春日神社近くの神宮寺浦に流れ着いたので春日神社境内に安置した。24年後の元和五年(1619)になって塩九升町(現社地の旧名)の東方の田地に社殿を建てて祀り,さらに延宝九年(1681)に現在地に遷座した。
長浜神社拝殿
長浜神社拝殿の屋根長浜神社拝殿の屋根
長浜神社拝殿の屋根長浜神社拝殿の屋根
拝殿の屋根瓦には非常に凝った装飾が施されている。
長浜神社本殿長浜神社本殿細部
本殿の細部も美しい。

長浜神社境内社長浜神社境内社
境内に稲荷神社(倉稲魂命)がある。

(大分県大分市長浜町1丁目,JR大分駅より徒歩15分)
2004.4.2, 2017.3.21


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