大分神社探訪

大杵社(由布市湯布院町川南〈ゆふいんちょうかわみなみ〉)

大杵社正面
大杵社(おおごしゃ)は,JR由布院駅の南約1キロメートルに鎮座する。社地は由布院盆地の南のへりで,神社に近付くと勾配のきつい坂道になる。
社殿に由緒を書いた板が掛かっている。それによると,祭神は農業神の椎根津彦命で創立は「彌生後期頃」である。また,明治四十年に滋賀県の多賀大社から伊邪那岐命と伊邪那美命を分霊して合祀した旨も書かれている。さらに保食命を祭る歳神も合祀されている。
なお現在は宇奈岐日女神社の末社とされている。

大杵社本殿脇の杉の巨木杉のうろ
拝殿と本殿はあるが,元来は杉の巨木が御神体なのかもしれない。社殿の脇にそびえるいちばん大きい杉は国の天然記念物(昭和9年指定)で,樹齢千年とも言われる。

杉のうろ本殿
杉の内部は広い空洞になっており,神像が置かれている。

大杵社の狛犬大杵社の狛犬
苔むした小さな狛犬はふしぎな姿をしており,原始的な力を放っている。

(大分県由布市湯布院町川南,JR由布院駅より徒歩15分)
2003.5.25, 2005.11.22


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