大分市神社探訪

宿善神社(大分市永興〈りょうご〉)

永興の宿善神社
宿善神社は,大道の峠を越え南大分地区の町並みを望む高台の斜面に鎮座する。
この一帯は古墳が多いが,当社の鎮座する小山も古墳だったのではないかと思わせる。
祭神は不明である。南大分地区の神社は,おおむね神仏習合の様式を保存しているが,当社の社号「宿善」には仏教色が感じられる。
地元では「ちくぜん じんじゃ」と呼ばれているともいう。
宿善神社宿善神社
背後の山肌に横穴を掘って拝所としている。大分川流域に多い磨崖仏の形式である。(参考:元町石仏岩屋寺石仏高瀬石仏
この神社には仏像と思われる石像が目立つ。馬頭観音がいくつか祀られている。地蔵尊(写真右端の立像)だけが,大分では産出しない御影石によるという。
いろいろと謎の多い神社である。

西隣には天満社が鎮座する。

(大分県大分市永興旭町,JR九大線・南大分駅より徒歩10分)
2004.4.2


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