正八幡社（大分市永興〈りょうご〉）

正八幡社は，旧永興村の氏神で，旧村社である。南大分駅の北東，城南高校（福徳学院高校）の裏手の高台に鎮座する。
天平二十年（748）頃，大隅正八幡宮（現在の鹿児島神宮）から勧請し，明治になって貴船大明神と加茂大明神を合祀して現在の場所に建てられたという。

参道は長く，さらに急な石段が続く。石段の途中に建つ鳥居は宝永八年（1711）。
途中に猿田彦大神の石塔を集めた一角がある。

祭神は仲哀天皇・応神天皇・神功皇后（八幡社），屋船句句能遅命・屋船豊受比売命（貴船明神），手置帆負命・彦狭知命（加茂大明神）。

拝殿と本殿の間にある狛犬は昭和六年。

正八幡社の西隣に天満社と城南神社が鎮座する。

（大分県大分市永興，JR九大線・南大分駅より徒歩10分）
2004.4.2

大分市（荏隅〈えのくま〉地区）神社探訪