大分市神社探訪

片島大分社(大分市片島〈かたしま〉)

片島大分社参道
片島大分社は,JR豊肥線・滝尾駅の北東500メートルに鎮座する。
松平忠直が寛永三年(1626)に津守に入ったが,かねて崇敬していた熊野神社が津守熊野神社として祭られているのを知って深く心を動かされ,羽田村大分社の氏子の一部を熊野神社に編入した。
時移り,片島に鎮守が無いことを憂えた村民が,羽田村大分社の祭神(豊門別命,大分君稚臣)と津守熊野神社の祭神を分霊してこの片島の地に社殿を建てた(天保二年,1831)。これが当社の起源である。
明治になって,村内稗田地区に鎮座した稲荷神社(倉稲魂命,猿田彦命,大宮女命)を合祀し,津守熊野神社の祭神は熊野神社に戻した。
片島大分社社殿正面片島大分社拝殿細部

片島大分社本殿片島大分社境内
境内末社として秋葉社,天神社,大将軍社を祭るほか,宮地嶽神社,尺間神社,生目神社の石祠も建つ。

片島大分社狛犬
拝殿前の狛犬は明治三十九年の銘がある。

(大分市片島,JR滝尾駅より徒歩10分)
2005.4.1


大分市(滝尾,東大分,日岡地区)神社探訪