山神社は,旧犬飼町との境界に近い大分市の南端,河原内の弓立(ゆだち)地区に鎮座する。
この地区はたいへん山深い場所で,山神社は集落を見下ろす高台に建っている。
由緒などは不明だが,境内にやや摩滅した「神社記念碑」が建っており,それを拾い読みすると以下のようである。
初め「神ノ下(?)」という場所に鎮座したが,文化七年(1810)に現在地に遷され,弘化三年(1846)に神殿を再営し,明治十二(十三?)年に拝殿を再建した。同十八年には八幡社と愛宕社(?)を合祀した。
参道下の鳥居は,明治二十九年(1896)の刻銘がある。
社殿の横にも石鳥居が建っている。
拝殿の背後に,覆屋で保護された本殿が建っている。
境内から弓立の集落を一望できる。
(大分県大分市大字河原内)
2010.2.14