水分神社(みくまりじんじゃ)は,大分市南部の高尾山の東麓に鎮座する。
境内に由来を記した看板がある。大意は以下のとおり。
承安二年(1172),一帯が旱魃に苦しんだ。ある夜,高尾山に怪光が出現した。
次の夜,里人の枕頭に綿津見の神が立ち,「山中の池に白石がある。これを龍神として祀れば旱魃を救う」と告げた。
里人がこれに従って池中の神石を得て祀ったところ降雨があり五穀豊饒となった。これが当社の発祥である。
文安元年(1444),新たに御神体を造り,それ以後,三十三年ごとに式年祭を挙行する(最近の式年祭は2012年)。
祭神は綿津見の神,八大龍王,竜神の神石である。
途中に享保二十一年(1736)の石鳥居がある。
「由来」によれば,社殿は昭和五十年(1975)に新築された。
境内に山神社,金毘羅神社,天満社が祀られている。
社殿の脇に「八大龍王」の額のある石鳥居がある。「明治四十三年七月吉日 日韓併合紀念」と刻されている。
長い参道の奥に竜神池がある。
(大分県大分市横尾)
2013.9.16