大分神社探訪

六柱神社(大分市佐賀関〈さがのせき〉)

大分市佐賀関の六柱神社鳥居前
六柱神社は,佐賀関の古宮地区に鎮座する。フェリーターミナルがある海岸までは600メートルほどである。
当社の鎮座地は早吸日女神社の故地である。
『日本書紀』(巻第三)によれば,皇暦紀元前七年(667 B.C.)神武天皇が東遷の途中,当地に至った。海女が,大蛸が守護する神剣を献上し,天皇みずからこれを御神体としてこの地に奉斎した。以後,この地に鎮座したが,大宝元年(701),神慮によって当地の東1.8キロメートルの地に遷座した。これが現在の早吸日女神社である。
里人が新たに旧社地に社殿を建立し,早吸日女大神を勧請して崇敬を続けたのが当社である。したがって祭神は早吸日女神社と同じく,八十枉津日神(やそまがつび),大直日神(おほなほび),底筒男神(そこつつのを),中筒男神(なかつつのを),表筒男神(うはつつのを),大地海原諸神(おほとこうなばらもろもろ)の六柱である。
大分市佐賀関の六柱神社参道大分市佐賀関の六柱神社参道
参道は長く,途中に灯籠や石鳥居がある。
大分市佐賀関の六柱神社拝殿大分市佐賀関の六柱神社拝殿の唐破風
社地が狭いためか,拝殿が妻入りで建っている。
大分市佐賀関の六柱神社本殿大分市佐賀関の六柱神社本殿
拝殿の背後に流造りの本殿がある。

大分市佐賀関の六柱神社参道狛犬(阿形)大分市佐賀関の六柱神社参道狛犬(吽形)大分市佐賀関の六柱神社参道怪石大分市佐賀関の六柱神社参道怪石
狛犬(年代不明)は,阿形が直毛,吽形は巻毛である。参道に一対の怪石が置かれている。

(大分県大分市佐賀関)
2013.9.17


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