大分神社探訪

天満社(大分市萩原〈はぎわら〉)

大分萩原の天満社社頭
天満社は,JR(日豊本線)牧駅の北1.1キロメートルに鎮座する。
康安元年(1361),河内国から堤氏が当地に移り,菅公の木像を私邸に祀っていたが,文亀三年(1503)に神社を創建した。
慶長元年(1596)の津波の後,現在地に遷したという。
大分萩原の天満社拝殿
拝殿は妻入りである。
大分萩原の天満社本殿大分萩原の天満社本殿(部分)
本殿に木造の狛犬が置かれている。
大分萩原の天満社狛犬(吽形)大分萩原の天満社狛犬(阿形)
拝殿前に石狛犬(文久三年〈1863〉)が置かれている。

大分萩原の天満社境内の住吉社
『大分市史』には「住吉社が合祀してある」とあるが,社殿が独立して立っている。
大分萩原の天満社境内の住吉社社殿
住吉社社殿。祭神は底筒男命,中筒男命,表筒男命である。

大分萩原の天満社境内の和霊社
住吉社の隣に和霊社が祀られている。祭神は山家清兵衛公頼(やんべ せいべい きんより)である。
山家公頼は宇和島藩の家老であったが,他の家臣や藩主との関係が悪化し,元和六年(1620)に一族皆殺しとなった。その後,暗殺関係者の変死や藩主の病気などが続き,怨霊を鎮めるために山家氏の邸宅跡に和霊神社が建てられた。
ここ萩原に和霊神社が勧請された経緯は不明。

(大分県大分市萩原2丁目)
2014.4.1


大分市(滝尾,東大分,日岡地区)神社探訪