八幡神社は,JR(豊肥本線)中判田駅の東南東2.6キロメートル,下戸次の楠木生(くすぎゅう)地区に鎮座する。
社地は「日向街道」と呼ばれる古い道に面している。
拝殿は妻入りで建っており,その背後に,覆屋で保護された流造りの本殿が建っている。
本社の左右に境内社がある。向かって左が春日神社である。
右が熊野神社である。祠の様式が対照的である。
狛犬の台座には「石工 田中英雄」と刻されており,大正三年(1914)の寄進である。特異な表情であるが,阿形が失われているのが惜しい。
参道の鳥居下の狛犬は昭和十五年(1940)の寄進である。
社殿の脇にクスノキの巨木がある。
大分市内では柞原八幡宮のクスノキに次ぐ大きさとされ,昭和四十九年(1974)に市の天然記念物に指定された。
南側の参道は,社殿にまっすぐ向かっている。
(大分県大分市下戸次1527)
2015.3.31