大分神社探訪

八幡社(大分市玉沢〈たまざわ〉)

大分市玉沢の八幡社社頭
「雄城神社」(おぎじんじゃ)とも呼ばれる八幡社は,トキハわさだタウンの北600メートル,雄城台高校(おぎのだいこうこう)がある台地(標高67m)に鎮座する。
当社は武勇で名を知られる源為朝ゆかりの神社である。
仁平・久寿年間(1151-1155),乱行のため父の源為義に追わた源為朝(鎮西八郎と称す)がこの地に築城した時の創立と伝える。
現在の祭神は応神天皇と源為朝である。
為朝は,保元の乱(1156)で父とともに崇徳上皇方について敗れ,伊豆に流された。後日,里人が当社に為朝の霊を合祀した。
大分市玉沢の八幡社社殿正面大分市玉沢の八幡社神殿新築記念碑
参道の途中に「八幡社神殿新築寄附」の記念碑(大正十年)がある。
大分市玉沢の八幡社拝殿大分市玉沢の八幡社拝殿
拝殿の中の額には「八幡宮」とある。
大分市玉沢の八幡社本殿
大分市玉沢の八幡社境内社
本殿の背後の石祠は,地域内の小祠を平成九年(1998)に集めたものである。
すなわち,字石平の天神社,字麦畑の今宮社,字丸山の保食社,字宮畑の山中の稲荷社,字奥の八坂社の五社である。

大分市玉沢の八幡社狛犬(吽形)大分市玉沢の八幡社狛犬(阿形)
狛犬の台座には「昭和七年」と刻されている。
大分市玉沢の八幡社境内
参道入り口の石鳥居は宝永二年(1705)の建造である。

(大分県大分市玉沢)
2015.4.1


大分市(稙田〈わさだ〉地区)神社探訪