大分神社探訪

健男霜凝日子神社下宮(竹田市神原〈こうばる〉)

健男霜凝日子神社下宮鳥居
当社は『延喜式』(神名帳)所載の「健男霜凝日子神社」(たけおしもこりひこじんじゃ)に比定される。
周辺に,健男霜凝日子神社(たけおしもこりひこじんじゃ)穴森神社遥拝所(里宮)がある。当社を含めて祖母山信仰にかかわる祭祀を起源とする一体の神社である。
祖母山の山頂に「上宮」に当たる祠があるが,現在そこでは祭祀はおこなわれていない。
明治六年(1873)郷社に,同十二年(1879)に県社に列せられた。
現在の祭神は,健男霜凝日子大神,豊玉姫命,彦五瀬命ほか九柱である。
健男霜凝日子神社下宮参道
鳥居から伸びる参道は急傾斜の長い一直線である。
健男霜凝日子神社下宮参道
上りきった所に鳥居があり平坦地になっている。正面に見えるのは摂社の嫗嶽稲荷神社の鳥居である。本社はその左奥にある。
健男霜凝日子神社社殿健男霜凝日子神社拝殿内部
平坦地の奥に天然の岩窟があり,社殿が建っている。
現在の社殿はコンクリート製であるが,拝殿と本殿がそろっている。
健男霜凝日子神社本殿健男霜凝日子神社本殿洞窟

健男霜凝日子神社境内の嫗嶽稲荷神社
境内に摂社の嫗嶽稲荷神社がある。かつては社殿がなく,現在の社殿は昭和五十二(1977)の建造である。
健男霜凝日子神社境内の嫗嶽稲荷神社健男霜凝日子神社境内の嫗嶽稲荷神社
社殿の奥に岩窟がある。

(大分県竹田市神原1822)
2017.3.19


玖珠・竹田・大野地区神社探訪