大分神社探訪

御許山(宇佐市正覚寺〈しょうがくじ〉)

御許山
御許山(おもとさん)は馬城嶺(まきみね)とも呼ばれ,宇佐神宮の南東4.5キロメートル,宇佐市と杵築市山香町の境界にある標高647メートルの霊山で,宇佐神宮の奥宮とされている。
宇佐神宮の南方8キロメートルの妻垣山(ともかきやま,宇佐市安心院町妻垣)とともに,この地の豪族(宇佐氏)が祭祀していた山で,八幡信仰(宇佐神宮)が成立するよりはるか昔の霊地である。
厳重な禁足地となっている山頂には三個の巨石があるとされ,やや下ったところに祭祀のための大元神社(境外摂社)が鎮座する。
「三女神が宇佐嶋に降臨した」とする『日本書紀』(神代上)の「一書」に見える「宇佐嶋」が御許山であるという。
宇佐神宮発祥の聖地として,毎月「大元神社月次祭」(おおもとじんじゃつきなみさい)がおこなわれている。
大元神社遥拝所
宇佐神宮の上宮の南中楼門の向かいに遥拝所があり,御許山を仰ぐことができる。

2017.6.14


宇佐市の神社