大分神社探訪

白鬚田原神社(杵築市大田沓掛〈おおたくつかけ〉)

白鬚田原神社社頭
白鬚田原神社(しらひげたわらじんじゃ)は,国東半島の中央部,JR(日豊本線)杵築駅の北10.5キロメートル,旧西国東郡大田村の沓掛地区に鎮座する。
和同三年(710),近江の白鬚神社(滋賀県高島市)の神霊が田原荘森ノ樹に出現したと伝える古社である。
鎌倉期以後は城主の田原氏が崇敬し,田原直平(14世紀)がここ飛鳥谷に遷座した。
江戸期にも藩主の細川氏,小笠原氏,松平氏がそれぞれ崇敬した。
祭神は瓊瓊杵尊,猿田彦大神,天宇受売鈿命ほか51柱である。
明治五年(1872),郷社に列せられ,同三十年(1897)に大蔵省より濁酒醸造の許可を得た。
毎年の例祭(10月17日,18日)は,氏子が醸造した濁酒が振舞われる「どぶろく祭り」として知られる。

白鬚田原神社参道
白鬚田原神社拝殿白鬚田原神社拝殿額
参道を登ると横長の拝殿が建っている。
白鬚田原神社本殿
拝殿の奥に流造りの本殿が建っている。その左にも社殿があるが詳細は不明。
白鬚田原神社境内石祠
狛犬が護る石祠があり「優賀大権現」の刻字があるが,詳細不明。

白鬚田原神社境内の濁酒醸造所
境内の一隅に濁酒記念碑があり,その奥に,どぶろくを造る濁酒醸造所が建っている。

(大分県杵築市大田沓掛1693)
2017.11.13


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