大分神社探訪

和気清麻呂公船つなぎ石(宇佐市和気〈わけ〉)

和気清麻呂公船つなぎ石
船繋ぎ石は,JR(日豊本線)宇佐駅の西北西1.2キロメートル,柁鼻神社の西にある。
称徳天皇(孝謙天皇の重祚)の時,道鏡なる僧が天皇の寵愛を得て権勢をふるった。
神護景雲三年(769),道鏡に媚びた太宰府の習宜阿曾麻呂(すげのあそまろ)が,「道鏡が皇位に即けば天下太平」とする八幡神の託宣を奏上した。
ことの真偽を確かめるため,和気清麻呂(称徳天皇に仕えて重用された女官の弟)が宇佐に派遣された。
(この時,八幡神は現在の大尾神社の場所に鎮座していた。)
宇佐に着いた清麻呂が船を係留したのがこの地に残る石だと伝わる。
和気清麻呂公船つなぎ石
「和氣公繋舩遺跡碑」と刻された石碑の手前の玉垣の中に,船繋ぎ石がある。

和気清麻呂公船つなぎ石参道和気清麻呂公船つなぎ石の小祠
石の左(西)に小祠があるが,祭神等は不明(和気公を祀るか?)。

(大分県宇佐市和気)
2018.3.17


おおいた百景2