諸国神社めぐり

丹内山神社境内

丹内山神社相殿
丹内山神社(たんないさんじんじゃ)の境内には,十一面観音像を収める相殿(観音堂)をはじめいくつかの境内社や「七不思議」と呼ばれる「パワースポット」がある。
本殿から一段低い場所の左手(北側)の大きな建物が相殿である。
平泉の藤原氏が寄進したと伝える「木造十一面観音菩薩立像」と不動明王像と推測される「丹内山神社仏像」を収蔵する。
明治の神仏分離政策によって東和町安俵の凌雲寺に移されていたが,その後戻されている。
丹内山神社相殿向拝柱木鼻丹内山神社相殿向拝彫刻
相殿の向拝部分の彫刻。

丹内山神社境内の加茂神社八幡神社
相殿の反対側(南側)に,加茂神社と八幡神社が二社一棟造で建っている。
康平五年(1062),源頼義・義家が安倍貞任追討の際に当社に祈願し,追討後に義家が八幡神社を,弟の義綱が加茂神社を建立したという。 境内社はこのほか,駒形神社,疱瘡神,安産神,雲南社がある。

丹内山神社境内の水が涸れることがない手水ばち丹内山神社境内のけっして雪が積もることがない肌石
七不思議のひとつ「手水ばち」の水は,旱天が続いても涸れることがないという。
背後の池より水面は高い。水は澄んでおり,雨水ではないようである。
「肌石」には雪が積もるらないという。

(岩手県花巻市東和町谷内2区290)
2018.6.26


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