諸国神社めぐり

上知我麻神社(名古屋市熱田区神宮〈じんぐう〉)

上知我麻神社
上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)は,熱田神宮の境内の南西隅に鎮座する。
もとの社地は熱田神宮の境内ではなく,南方約200メートル(国道1号付近?)が社地であったが,都市計画によって道路にかかることになったため,昭和二十四年(1949)に熱田神宮の参道入り口に移転し,さらに同四十一年(1966)に現在地に社殿を新築した。
当社は『延喜式』(神名帳)所載の「上知我麻神社」(尾張國愛智郡十七座の一)の候補である。
(当社の南南東4.2キロメートル,名古屋市南区本星崎町宮西に鎮座する星宮社の境内にも上知我麻神社が鎮座し,これも『延喜式』所載の「上知我麻神社」の候補である。)
社伝によると大化三年(647)の創立という。
祭神は乎止與命(オトヨノミコト)である。命は熱田の地主神として崇敬されて,その御子は尾張国造の祖の建稲種命(タケイナダネノミコト)と,日本武尊の妃の宮簀媛(ミヤスヒメ)である。
上知我麻神社社殿
旧社地にあった社殿は昭和二十年(1945)三月に焼失した。熱田神宮境内に移転後,同四十一年(1966)に新築されたのが現社殿である。

上知我麻神社境内の大国主社上知我麻神社境内の事代主社
境内に大国主社と事代主社が祀られている。正月の両社の祭事は「初えびす」として賑わう。

(愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1)
2021.4.20


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