諸国神社めぐり

別宮八剣宮(名古屋市熱田区神宮〈じんぐう〉)

別宮八剣宮
別宮八剣宮(べつぐうはっけんぐう)は,熱田神宮の境内の南西隅に鎮座する。
当社は『延喜式』(神名帳)所載の「八劔神社」(尾張國愛智郡十七座の一)とされている。
和銅元年(708)に熱田神宮で征夷を祈願する際に宝剣が奉納されて当社が創立されたと伝える古社である。
古くから本宮と並んで重んじられた。「八剣明神(やつるぎみょうじん)」「八剣大明神」などと呼ばれ,熱田神宮の摂社とされていたが,明治十三年(1880)に「別宮」とされ,社号が「八剣宮(はっけんぐう)」と定まった。
祭神は熱田神宮の本宮と同じ,すなわち熱田大神を主祭神とし,相殿で天照大神,素盞嗚尊,日本武尊,宮簀媛命,建稲種命を祀っている。
かつては現在地のやや東方,すなわち本宮の真南に神宮寺と大宮司屋敷を挟んで鎮座したが,明治二十六年(1893)の改修時に現在地に移転した。
別宮八剣宮社殿
社殿の構成は本宮とほとんど同じである。

(愛知県名古屋市熱田区神宮1丁目1-1)
2021.4.20


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